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ウォンバットは、大変縄張り意識が強い習性を持っています。 そのため飼育は4頭まとめてではなく1頭ずつ隔離する必要があります。 それぞれ1頭ごとに数十平方メートルの専用スペースを確保することで、ウォンバットのストレスを取り除いています。
ウォンバットは、オーストラリアでは決して珍しい動物ではありません。ではなぜ日本国内には、たった6頭しかいないのでしょうか?6頭のうち4頭ものウォンバットの飼育に見事成功している五月山動物園から、その秘訣を学びましょう。
ウォンバットは、大変縄張り意識が強い習性を持っています。 そのため飼育は4頭まとめてではなく1頭ずつ隔離する必要があります。 それぞれ1頭ごとに数十平方メートルの専用スペースを確保することで、ウォンバットのストレスを取り除いています。
「穴を掘る」という習性も、飼育に手間がかかる大きな要因のひとつです。 舎内で穴を掘れるように、常に厚く土を盛っておかなくてはなりません。 また衛生上の理由から、土を定期的に入れ替える必要もあります。大変ですが欠かせない作業です。
オーストラリアの動物園からアドバイスを受けながら、ウォンバットにとって最適な場所になるよう工夫し続けています。 ストレスのない自然に近い状態を再現し、その環境下でウォンバットを自由にさせるのが、飼育の最大のカギとなっています。
日本の動物園では2番目に小さく、園内は5分もあれば一周できるスペース。 ですがその小ささを逆手に取り、ウォンバットの飼育に特化。特化することで、 専用スペースの確保や飼育員による手厚い飼育方法を可能にし、4頭もの飼育に成功しています。
ウォンバット飼育の秘訣は 手間がかかる習性を重んじること
男の子:1989年生まれ
人間でいうと100歳越えのおじいちゃん。でも若いウォンバットと同じ量の餌を食べて、元気に散歩もしている。穴掘りが大の苦手。
男の子:2004年生まれ
食べることが何よりも大好きで、餌の時間にはほかの誰よりも早く待機している。鼻の上がハゲているのが特徴。
男の子:2016年生まれ
好奇心旺盛で動き回ることが大好き。甘えん坊で構って欲しいアピールがすごい!ややつり目。4頭の中で1番からだが小さい。
女の子:2016年生まれ
穴掘りが大の得意。自分の時間を大切にし、自由気ままに過ごしている。前左肢が白いのが特徴。お尻の大きさはピカイチ!